新型シエンタを発売。燃費、走行性、乗り心地、室内空間など全てが向上

2022年8月23日、トヨタ自動車は新型「シエンタ」の発売を開始した。2003年9月に発売されたシエンタは、5ナンバー、コンパクトミニバン、そしてドライバーや搭乗者にやさしいクルマのため、年間販売台数ランキングで毎年上位にランキングされている人気車種である。新型シエンタの月販基準台数は8,300台、店頭発表は9月3日(土)・4日(日)だ。

新型シエンタはTNGAプラットフォーム(GA-B)をベースに新設計されている。そしてエンジンはヤリスやヤリスクロスと同じ1.5L(M15A-FKS)、M15A-FXE(ハイブリッド)となり、ハイブリッドの燃費は28.8㎞/Lだ。ボディーサイズは5ナンバーかつ旧型を踏襲しつつ、2列目の室内高を20mmアップ、1列目との距離は80mm拡げ約1mとするなど居住性を高めている。

新型シエンタの価格帯(メーカー希望小売価格)

1.5ℓダイナミックフォースエンジン(M15A-FKS)

定員(人) 駆動 価格
X 5 2WD(FF) 1,950,000
7 1,990,000
G 5 2,300,000
7 2,340,000
Z 5 2,520,000
7 2,560,000

ハイブリッド(M15A-FXE 1.5L)

定員(人) 駆動 価格
X 5 2WD(FF) 2,380,000
7 2,420,000
G 5 2,650,000
7 2,690,000
Z 5 2,870,000
7 2,910,000
X 5 E-Four 2,578,000
7 2,618,000
G 5 2,848,000
7 2,888,000
Z 5 3,068,000
7 3,108,000

(北海道、沖縄のみ価格が異なる。消費税込み、単位:円)

「KINTO ONE」でも入手可能だ。「デュアルパワースライドドア」「ブラインドスポットモニター」などを標準装備したGグレードの場合は、月額24,640円(税込み)※。
※Gグレードの最安値パッケージ(ガソリン・2WD・5人乗りタイプ)、追加オプション無し、7年プラン・ボーナス
月加算110,000円(税込み)の場合。7年間の総支払額は、3,609,760円
詳細はこちら:https://kinto-jp.com/lp/sienta/

デザイン

ベルトラインを水平にした大きな室内空間、そして大きなウインドウ。また、「シカクマル」というモチーフで、コーナー部を丸くしてコンパクトに見せ、車両感覚をつかみやすくしている。また、大きなサイドプロテクションモールが特徴的だ。
室内では、インストルメントパネルにファブリックを用いている。
ボディーカラーは7色。スーパーホワイト2、ホワイトパールクリスタルシャイン、ブラック、ベージュ、アーバンカーキ、ダークグレー、スカーレットメタリック、グレイッシュブルー。ツートーンカラーは、ダークグレー/スカーレットメタリック、ダークグレー/グレイッシュブルー。
インテリアカラは、3色。フロマージュ、ブラック、カーキ(オプション設定)だ。

室内空間

5ナンバーサイズのまま、室内高を20㎜(従来型比)高くしている。またベルトラインを低く、サイドガラスを立てたため、乗員の頭がガラスから遠くなり室内空間を広く感じられる工夫をしている。
2列目においては、パワースライドドアの開口部の高さを1,200㎜(従来型比+60㎜)に広げ、フロアは330㎜と低く、かつ段差のないフラットなフロアになっている。手が塞がっている時でもスライドドアを開けられる「ハンズフリーデュアルパワースライドドア」も設定されている。前席シートから後席シートのヒップポイント間距離は最大1,000㎜(従来型比+80㎜)となり、ノアヴォクシーに迫る広さだ。2列目シートを工夫し、格納時の荷室高を50㎜(従来型比)拡大している。
UVカット・IRカットガラスを、全てのガラスに採用、また「天井サーキュレーター」(ZグレードとGグレードにメーカーオプション)、「後席用サンシェード」(Zグレードに標準装備)をスライドドアに設定し、後席の暖気/冷気を効率的に後席側に循環可能とし、居住性を高めている
他に、消臭・撥水撥油加工を施したファブリックシート表皮(Zグレードは標準装備。Gグレードにメーカーオプション)を採用。ショッピングバッグなどを掛ける運転席アームレストフック(Zグレードに標準装備)、運転席シートバックスマホポケット2個<充電用USB端子(Type-C)2個付>(Zグレード、Gグレードは標準装備。Xグレードにメーカーオプション)を採用している。

安全・安心装備

トヨタセーフティセンスとして、プリクラッシュセーフティ、プロアクティブドライビングアシストも全車標準装備。トヨタチームメイトの機能「アドバンストパーク」はZグレードのハイブリッド仕様にメーカーオプションだ。
最新のソフトウェアに更新可能な「ソフトウェアアップデート」機能を備え、車内Wi-Fiは、全車標準装備のDCMを通じ、データ通信容量無制限でインターネットに接続可能だ。また、トヨタセーフティセンスの単眼カメラと後方カメラが捉えた走行中の映像を内蔵メモリに録画するドライブレコーダー(前後方)を設定している。(全車にメーカーオプション。ドライブレコーダー(前方)の場合、Zグレード、Gグレードに標準装備、Xグレードにメーカーオプション)

エンジンとプラットフォーム

TNGAプラットフォーム(GA-B)をベースに新設計、構造用接着剤およびルーフパネルのマスチックシーラーの一部に高減衰タイプを採用。これにより、操縦安定性、乗り心地、静粛性を向上させている。
エンジンはヤリスと同じだ。1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A-FXE)採用のハイブリッドシステムと1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A-FKS)+Direct Shift-CVT。ハイブリッドはWLTCモードで走行燃費28.8㎞/L(2WD・5人乗りタイプのXグレード)、ガソリン車はWLTCモードで走行燃費18.3㎞/L(2WD・5人乗りタイプ)を達成している。
最小回転半径は5.0m(従来2WD5.2m)と小さくなった。

ウェルキャブ(メーカー完成特装車)

ハイブリッドモデル含め設定グレードを拡大し、福祉タクシーやデイサービス送迎現場の困りごとに対応している。車いす仕様車は、車いすの乗車から固定までの一連の動作をシンプルな機構とし、操作性を向上。また、ショートスロープ等の新機能を備えたタイプⅢを新たに設定している。

今回の取り組みを通じて特に貢献可能なSDGsの目標

[GAZOO編集部]

MORIZO on the Road