2019-2020年シーズン

WECとは、FIA世界耐久選手権（FIA World Endurance Championship）の略称で、世界三大レースのひとつとされる「ル・マン24時間レース」を含む耐久レースの世界選手権である。その歴史は、1953年から始まった世界スポーツカー選手権が起源で、名称やレギュレーションなどを変更しながら、1992年まで開催された。現在のWECは2012年にスタートし、今年で6シーズン目を迎える。レースはル・マン24時間レースをのぞき、6時間で行われる。

WECに参戦する車両は、スポーツプロトタイプカーとグランドツーリングカー（GTカー）の2車種に分けられる。それを車両やドライバーなどのレギュレーションによって4つのクラスに区分し、各クラスでドライバーやマニュファクチャラーなどのタイトルが争われる。各クラスの名称は、スポーツプロトタイプカーが「LM P1」と「LM P2」、GTカーは「LM GTE-Pro」と「LM GTE-Am」となっており、各車両には参戦クラスを示すステッカーが貼られている。またTOYOTA GAZOO Racingを始めとしたLM P1クラスに参戦するメーカー系チームはハイブリッドカーでの参加義務があり、最新のハイブリッド技術を駆使しながらレースを戦っている。