70スープラ直列6気筒DOHCエンジン「1G-GTEU」は父の思い出。フル純正にこだわり

10月17日(日)に、富士スピードウェイにて開催された「富士全国オーナーズミーティング2021」。695台のスープラ、GRヤリス、86が集まり、オーナーさん同士で、情報交換や愛車の魅力について語り合っていました。そんな「富士全国オーナーズミーティング2021」にいらっしゃってたオーナーさんに、愛車とのカーライフについてお話を伺ってきました。一体、どんなカーライフを送っているのでしょうか?

セリカXXの後継モデルとして、1986年2月に登場した3代目スープラ。「70スープラ(ナナマルスープラ)」の愛称で親しまれ、現在も多くのファンに愛されているクルマです。発売当初のキャッチコピーは、「TOYOTA 3000 GT」で、これは、トヨタ往年の名車2000GTを意識して付けられました。

そんな70スープラですが、今回インタビューする「すぎ浩さん」の愛車は「2.0 GTツインターボ ワイドボディ」というグレードで、ルーフパネルが外れ、オープンエアーを楽しめるという珍しい個体となっています。トヨタ製1G型エンジンをベースに開発された2000cc・直列6気筒エンジン1G-GEUに、2個のターボチャージャーを装着したDOHC・ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は210馬力と力強い走りを楽しめるのが魅力です。すぎ浩さんは、この「1G-GTEU」エンジンが好きで70スープラを愛車に迎え入れたと話してくれました。

「走っていてものすごく気持ちいいエンジンフィーリングや、エンジン音が大好きなんです。2000回転くらいからタービンが回り始め、ドカンという加速を感じるのが楽しくて。排気量が2.0Lなんですけど、時速100kmで3000回転くらいまで回るんですよ!」

すぎ浩さん曰く、2.0Lという排気量も日本の道路の速度域にマッチしていて調度良いとのこと。誰でも簡単に乗りこなせ、楽しませてくれるそうです。ほかには、タービンが回っているにも関わらず燃費が10km/Lと良いこと。オイル交換はしたものの、ノーメンテナンスで12万kmも走れる頑丈なところも気に入っているそうです。

「色々お話したんですけど、このエンジンにこだわる1番の理由は、エンジン音を聞いていると親父を思い出すからなんです。親父が71クレスタに乗っていたんですけど、金城ふ頭や中央道へドライブに連れて行ってくれて、その時に聞いたエンジン音がカッコいいと子供ながらに思っていました。だから、この音を聞くと、親父の音だなと感じるんです。」

お父様の乗っていた71クレスタと同じエンジンが搭載されている70スープラを選んだのは、お父様を近くに感じられるからというのもあるのかもしれません。

「1G型のエンジンは、クラウンやチェイサーにも搭載されていて球数が多いので、今のエンジンに何かトラブルがあっても、何とかなる!……と思うんですけどね(笑)」

と話してくれました。そんなすぎ浩さんですが、フル純正ということにもこだわっているのだとか。というのも、すぎ浩さんの70スープラはトヨタ用品のナンバーフレームが付いている、オープンエアー使用になっているなど、多くのオプションがほぼついてる貴重な個体なのだとか。珍しい個体だからこそ、当時の状態のまま乗ってあげたいと話してくれました。

「あえて手を加えないことで、当時のスープラの歴史を残せるんじゃないかと思うんです。だから、純正パーツにこだわっているのですが、オープンエアーが壊れたらパーツが無くて修理が出来ないんだろうなぁなんて思ったりもします。だから、盗難されないというメリットはありますけどね!盗難したとしても、そのあとのパーツ探しとか維持が大変ですから(笑)」

フル純正で維持をするのに悪戦苦闘中のすぎ浩さんですが、それでも70スープラは手放せないと話してくれました。

「実は、このスープラに乗る前はクレスタに乗っていたんです。大切に乗っていたのですが、事故でぶつけられて乗れなくなってしまって。親父の思い出が詰まった1Gのエンジンが搭載されたクルマに乗れなくなるのか……と落ち込んでいたら、偶然出会えたんですよ。運命だと思いましたね」

ずっと大切に乗り続けると笑顔で話してくれたすぎ浩さんを見て、もしかしたら、直列6気筒DOHCエンジン「1G-GTEU」を搭載した70スープラに出会わせてくれたのは、すぎ浩さんのお父様かもしれない……と、ふと思ったのでした。

[ガズー編集部]

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