【S耐フォトダイアリー】「GT-Rがカッコいい!」「自分のクルマを応援できる!」 岡山で観た聞いたS耐の楽しみ方をドドンとお届け!

さて、スーパー耐久の第3戦が開催された岡山国際サーキットにやってまいりました。さすがは「晴れの国」とばかりな、第1戦、第2戦の雨を忘れさせてくれるような雲一つない快晴の土曜日となりました。

今回取材でお伺いしたC.S.I レーシングは、トヨタの販売店であるトヨタカローラ新茨城が母体のチーム。開幕戦から2連勝を飾った左から久保センシュ、坪井センシュ、細川センシュのお三方ですが、ご覧の笑顔の理由はチームのインタビュー記事でお届けします。

この岡山戦も第2戦SUGOと同様、土曜に予選とグループ2(ST-4、ST-5)の決勝、日曜にグループ1(ST-XからST-3)の決勝が行われるフォーマットです。

土曜に行われたグループ2の決勝前のグリッドでは、同じロードスターで参戦する #120 村上モータースと #72 日本自動車大学校のドライバーが談笑していましたが、通りがかるマツダ車で参戦するドライバーが皆さん声をかけていきます。
同じくロードスターで参戦する #78 LOVE DRIVE RACINGのドライバーは皆さん女性です。自動車業界で活躍する女性を育成する一環としてS耐にも参戦するLOVE DRIVE RACING。開幕戦の24時間も3人の女性ドライバーで完走を果たすなど、皆さん着実に実績を積み重ねています。

こちら #37 TEAM NOPROのピットでは決勝レース中にトラブルでピットイン。皆さんそれぞれの仕事をこなし短い時間で再びコースへマシンを送り出していました。
こちらのTEAM NOPROにも、S耐、いや日本のレースでも他にはないチャレンジにかける意気込みをインタビューしましたので、記事をお楽しみに!

3時間の決勝レースもあっという間に終わり、ST-5クラスで勝利を挙げた #456 OVER DRIVEの皆さんは大興奮! 
そしてST-5クラスの #102 H.M.RACERSは地元広島に近い岡山で3位表彰台を獲得!チーム一丸となって戦って、チームの皆さんで喜びを分かち合う、スポーツの清々しい雰囲気を感じることができました。

続きまして、決勝日の模様をお届けしていきましょう。
午前中にはピットウォークが行われました。まだ入場の人数は少ないものの、レースの日常が少し戻ってきたみたいでうれしくなりますよね。

サインやノベルティの配布などのファンサービスはないものの、ドライバーの皆さんもピットに出て写真撮影に応じたり、もちろんレースクイーンの皆さんも!

そんな中、またしても後輩たちに絡む大先輩を発見! 岡部自動車のドライバーの皆さんが、目下2連勝のライバル#39 TRACY SPORTSのピットの前で、相撲は取るわタンカ切るわで大暴れ(笑)。
「昭和だなー」というツッコミもしっかりいただいていました。

決勝レースの前にはグリッドウォークも行われまして、密を避けるためにファンの皆さんは芝生エリアのみの入場ではありましたが、それでもコース上で間近に決勝前の雰囲気を味わえるのはうれしいですよね。

D'station Racingの佐々木監督(ご存知、大魔神です)が、10年ぶりにスーパー耐久の舞台に戻ってきたTeam
DAISHINの大八木信行センシュとご挨拶。大物同士が会話しているのを見るとワクワクしますね。

グループ1の決勝レースも終わり、ST-Zクラスで勝利を挙げた #500 TEAM 5ZIGENの皆さん本当にうれしそう!
そしてストレートに並んだ激闘を終えたマシンたち。レース後のマシンは完走を果たしたという凛々しさを感じたり、タイヤカスがたくさんついていたり、ぶつかった跡があったりして、「よく頑張ったなぁ」と褒めてあげたくなったり、なんなら愛おしく感じたりすることもあります。
ワタクシだけでしょうか?

さてここからは、今回の岡山戦で観客の皆様に『S耐の魅力』についてインタビューしましたので、その様子をお届けしていきましょう。

初めてS耐の観戦に訪れたというこちらの男性、「走っているマシンとの距離感が近くて、駆け引きがおもしろい!」と大興奮のご様子。
実は「クルマは走ればいい」というタイプとご自身でおっしゃっていましたが、いざレースを観てみると「前のマシンの行かせないぞ! というコース取りと、後ろのマシンもそれを分かっていてせめぎ合うところが最高!!」と、早くもレースの醍醐味の一つを感じ取っていました。
今回初めてのレース観戦ということで岡山にきたワケを聞いてみると、「娘がレースクイーンをやっているから」とのレアな回答が!でも、「娘を応援するより面白い(笑)」というくらいS耐を楽しんでいらっしゃいました。

その気になるレースクイーンの娘さんというのは、TEAM NOPROの“ハルチム”さんです!
お父さんへの取材のことをお伝えすると驚いたご様子でしたが、ご家族とっても仲が良いみたいで、お父さんも結構“出たがりさん”だと教えてくれたり、お母さんとは服をシェアしたり遊園地に一緒に行くなんてことも教えてくれましたよ。

お話をうかがったのは土曜日のグループ2のレースでしたが、今度はぜひ全クラス混合でのレースで、もっと激しい駆け引きの応酬を観ていただきたいですね。

岡山でのS耐はほぼ毎年観戦に来ているというこちらのご家族。SUPER GTも観戦されるとのことですが、だからこそS耐の魅力を「混み混みしてなくてゆっくり観戦できるところ。SUPER GTは観客が多くて殺伐としているところがあるからね」と、まだ小さいお子さんがいるご家族らしい理由を聞くことができました。

一番応援しているのはブラッドスポーツと言いますが、「林テレンプは歩いてたらたまたま子供が帽子をもらって、それにサインもしてもらってから応援しています」とのこと。こうしたファンサービスをきっかけとして応援するチームが増えるということは、観客の皆さんにもチームにとってもうれしいですよね。
さらに、グループ1(ST-XからST-3クラス)で応援しているチームもうかがってみると、お母さんが「私が応援しているレースクイーンがいるD'stationも応援しています」と、家族みんなでレースもチームもレースクイーンも応援していて、レース観戦の理想のご家族だと感じました。

兵庫県からいらっしゃったというこちらのご家族。お父さんは毎年SUPER GTの観戦に来ていますが、今年は岡山では開催されないので、スーパー耐久を観に来たそうです。
もともとモータースポーツをご自身でもやっていたということで、「毛細血管までビリビリするような感覚、他にはない緊張感、それを味わえるのがモータースポーツですよね。音を聞いているとそうした記憶がよみがえるので、毎年楽しみにしているんですよ」と話していただきました。どうりで食い入るようにご覧になっていたはずです。

スーパー耐久の魅力をうかがってみると、「SUPER GTはグランドスタンドで観戦することが多いですが、3時間あるのでいろんな場所に移動しながら観られるところがいいですよね。GT-Rが大好きで応援していますが、ST-TCRのシビックの音も好きで応援したくなりました」とのこと。
耐久レースであること、SUPER GTでは走っていない魅力的なマシンと出会えたことなど、スーパー耐久を存分に楽しんでいらっしゃるようでした。

ご一緒に来ていた娘さんも「クルマは大好き」とのことで、普段はシャコタン(お父さん談)のライフにお乗りだとか。
初めてのレース観戦とのことですが、「迫力があって、音に圧倒されています。あーもー、GT-Rがめちゃくちゃカッコいいです!」と、お父さん同様、音とGT-Rの魅力にどっぷり。父娘で好みが一緒というのは、世のお父さん方にはうらやましい話ですね。

京都からお越しのこのお二人は、SUPER GT、スーパーフォーミュラはもちろん、「暇だったから」とブランパンGTを観にふらっと鈴鹿サーキットに出掛けてしまうような、かなりなモータースポーツ通。

S耐の魅力をうかがうと、開口一番「クラウンを応援に来ました。初めて走っているところも見ましたがカッコいいですね!」と興奮気味。
左の方が@@@クラウン、右の方が写真に写っているマークXに乗っていて、「自分が乗っているクルマが走っているというのが魅力的で、市販車がベースとなっているマシンですし、自分のクルマもこれだけ走れるんだという可能性を感じます」と、自分が乗っているクルマを応援できるという純粋な喜びが感じられました。

その他のS耐の魅力をうかがってみると、「クラス、車種が豊富で、速度差があることが面白い。あとは、『へー、こんな人もドライバーでいるんだ』っていう、例えばMORIZO選手とかも走っているのを見ると面白いなあと思いますね」と、いろいろお話いただきました。

ドライバーも吉田広樹センシュのファンということで、まさに #52 埼玉トヨペット Green Braveを応援するためのようなお二人でした。

ここからはワタクシの独断と偏見なのですが、今回取材に訪れた岡山国際サーキットについて、純粋にレースを観て楽しむには最高のサーキットだと思っています。それは、

・見どころの観戦エリアへの移動が比較的楽ちん
・コースのすぐ近くで観戦できるエリアがある
・コースの見どころとなるエリアを一望できる観戦席がある
・走っているマシンの写真が撮りやすい

という、とってもうれしいサーキットなのです。

岡山国際サーキットのコース図はコチラ
http://www.okayama-international-circuit.jp/guide/course.html

(この先コーナー名がたくさん出てくるのですが、あしからず)

まずは2コーナー(ウイリアムズコーナー)外側の観客席からは、ご覧の通り1コーナーから2コーナー、バックストレート後のヘアピンからリボルバーコーナー、バイパーコーナーまでオーバーテイクポイントを一度に楽しめます。

リボルバー、バイパーコーナーの内側からも同じように楽しめます。

そして、僅差のバトルが見られる後半セクション、通称ダブルヘアピンの2つ目、ホッブスコーナーの外側では、こんなに近くでマシンが駆け抜けていくところを観ることもできます。
上手くカメラマンさん用の金網の穴を使えば、ちょっとカメラマン気分になれる写真も撮れたりします。

他のエリアでもスタンドからやカメラマンさん用の金網の穴を使って、レースファンが撮影しているところをあちこちで見かけます。

上の写真は1コーナーから撮影する皆さん。
ワタクシも個人の素人カメラで撮影。リボルバーコーナーを立ち上がってきたスープラと1コーナーから立ち上がってくるGT-R。
(お恥ずかしい腕前ではありますが、サンプルとして載せちゃいました。プロカメラマンがいる時は、そちらを優先してあげてくださいね)

西日本でレース観戦が初めてという方と一緒に行くなら、岡山がおススメだと思っているのですが、理由が分かってもらえましたでしょうか?
(これで、目の前をクルマが通り過ぎていくだけとは言わせません)

もちろん、他のサーキットでもいろいろな観戦エリアで観ていただくと、マシンだけでなくドライバーさんの動きがわかったり、マシン同士のいろいろなせめぎ合いとか、レースの違った楽しみ方を発見できるかもしれませんよ。

さて、次戦はブレーキに゛超“厳しいツインリンクもてぎでの第4戦。3戦ぶりに全クラスが一緒に走る5時間レースですが、現地で観戦できない方も、ぜひ『S耐TV』(https://supertaikyu.com/stv/)でレースの模様をお楽しみください。

執筆: 山崎リク(編集部)

[ガズー編集部]

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