スポーツカーへの想いが変わった! スバル S207(WRX)で楽しむ走り&カスタムの充実カーライフ
S-riderさんにとって、クルマは楽しく速く走るモノ。大学時代に初めて購入したハチロクをはじめ、国産スポーツカーの主要モデルは乗りつくしてきましたが……ひょんなことから手にしたのがスバルのS207(WRX)。
限定車それも限定色のイエローボディカラーに魅せられたと言いますが、これまでのようにサーキットを走るだけではない楽しみ方を見つけたそうです。そんな、S- riderさん×S207(WRX)のお話です。
――イエローのボディカラーが印象深いS-riderさんの愛車、S207ですが……これまではどんなクルマに?
最初は初代のAE86でした。その後はMR2を2台乗り継いで、それからランエボⅤ、スバルのインプレッサWRX、そしてSシリーズを204、206ときて、今のS207になった感じです。
――国内の主要なスポーツカーを結構乗られてきたんですね 。AE86から始まったということはクルマが好きだったんですか?
子供のころから好きでした。ハチロクに乗っていたころは大学で自動車部に所属していたので、当時はジムカーナやラリーなどには参戦していました。
――当時からクルマ=走って楽しむという色合いが濃かったんですね。その中でWRXのSシリーズを乗り継ぐようになりましたが、現在のS207に買い替えたキッカケは?
もともと前のクルマも気に入っていたんですが……たまたま夜に中古車サイトを眺めていたら、今のクルマ(S207)が掲載されていたんです。イエローのボディカラーは限定色で、100台しか生産されていない貴重なもので、それをたまたま見つけたので気になり、実車を見に行きました。
幸いお店は自宅から近かったので、実車をすぐに見に行けたんですが……見ていたらほしくなっちゃいますよね(笑)。私の年齢的に黄色ってちょっと派手かな?とは思ったんですが、実車で見るとすごくよく見えたので即決でした。
――たまたま見つけて、実車を見に行ったらつい買っちゃったという感じだったんですね。突然の買い替えだったので周りの反応もすごかったのでは?
最初はいろいろ言われましたね。「攻めたね~」みたいな感じで(笑)。あの手のクルマでイエローのボディカラーの設定はないので、かなり珍しいんですよね。
――S-riderさんはこれが初めてのイエローのクルマとなりましたが、もともとボディカラーがイエローってどんなイメージがありましたか?
スポーティなクルマの色というイメージはあったんですが、やっぱり最初のころは気恥ずかしかったですね。今ではすっかり慣れましたけど。
あと、派手なクルマだから駐車場が広くてもどこに停めていたかがすぐわかるのがいいんですよね。反対に「街で見かけたよ!」という感じで、どこにいるかがすぐわかっちゃうようになりましたが(笑)。
――Sシリーズを代々乗り継いできたということなので、乗り味も比べ易いのかなと思ったのですが、このクルマでの第一印象は?
前のクルマはベースがインプレッサだったので、このクルマは価格帯も上がって内装の質感が向上して高級感あっていいなって思いましたね。
動力性能的にはあまり変化はないと思いましたが、安全性能も上がっているし、安心して運転できる印象です。
――このクルマに乗るようになって、お出かけの頻度は増えましたか?
増えたと思います。前は通勤と休日にちょっと乗るくらいでしたが、今はオーナーズクラブに所属したこともあって、週末にみんなでツーリングに行くようになりました。最近だと5ヵ月で1万kmくらい走っています(笑)。
新古車として購入して、所有から7年で今11万kmなので結構走っていますね。
――現在はオーナーズクラブに所属しているということですが、もともとこうした活動や他のクルマ仲間の方々との交流はされていたんですか?
いえ、これが初めてのことです。たまたまそういうクラブがあることを知って興味があり参加したら、ツーリングやオフ会に参加するようになったという感じです。正直、かなり目立つクルマではあるので、声をかけてもらうことも増えました。
――初めてオフ会に出かけた時はどんな印象を抱きましたか?
最初は、WRXの集まりで20台ほど集まったんですが、皆さん色々こだわっているポイントがあって。私はノーマル仕様のままで行ったので、いろいろと刺激を受けました。この時にカスタムしたいという欲も芽生えたし、自分だったらこうしたいな、という思いが出てきました。
これまで私はカスタムすることはあまりなかったのですが、これをキッカケに見た目をよくしたいと思い始めましたね。
オフ会
――ある種、ターニングポイントだったんですね。今でもサーキットで走っているようでしたが、その上でさらに見た目もこだわるようになったという感じですか?
そうですね。あくまでサーキットで走ることを前提にボンネットやバンパーを替えてはいるので、機能面は重視していますが、以前よりはドレスアップに意識を向けるようになりました。言うなればアプローチの仕方が変わったという感じですかね。
――アプローチの仕方が変わったというと?
今まではサスペンションやブレーキを替える程度だったんですが、今回は排気系をすべて替えました。あとは見えないところを含めて純正から替えて、純正では足りないところを補うようにしています。なので手を加えるところが増えたし、クオリティは上がった気がします。
せっかく目立つクルマなので機能面はもちろん、見た目もカッコよくしたいと思うようになりました。
――そうしてお出かけが増えたということですが、行きつけの場所はありますか?
私の自宅から1時間くらい走ったところにある矢作ダムですね。山道でワインディングもあり、走っていて楽しいのでよく行きます。
あとはSNSで人気の写真映えするスポットですね。私が住んでいるエリアだと名港トリトンとか定番スポットにはひとしきり行ったと思います。
――では、このクルマでの1番の思い出というと?
なんだろう……やっぱりサーキットに行く頻度が増えた事ですかね。前だと国際レーシングコースに行くことはなかったんですが、このクルマでは富士スピードウェイとか鈴鹿サーキットでも走るようになったので、そこは思い出深いです。
特に鈴鹿は、仕事の関係で年に2~3回は行くんですが、あのサイズのクルマだと国際レーシングコースを全開で走れて気持ちがいいです。
普段行くミニサーキットだとそこまで踏み込めないんですが、鈴鹿や富士スピードウェイはあのクルマには合っていると思いますし、毎年年末に走るのでそこを目指してカスタムしているところもあります(笑)。
タイムが出るので、毎回動画を撮ってどこがうまくいかなかったのかとか、どうしたら速く走れるかを研究していくのが楽しいですね。
――そんなS207ですが、S-riderさんの中で気に入っているところは?
四駆ならではの走りができるという点は気に入っています。FRもMRも乗ったことはありますが、四駆だと雨でも安心して走れるし、サーキットでは特にその恩恵を感じます。
外観としては斜め前から見た感じや真正面ちょっと上から見た時の顔つきですね。ヘッドライトがきりっとした形で入っていて、カッコイイなって思っちゃいます。だからSNSでもついついその角度の写真ばかりになっちゃうんですよね(笑)。
――クルマはかなり仕上がっている様子ですが、今後の予定はいかがでしょうか?
かなりのペースでカスタムしたので、外観はもうやるところがないかなと思っています。今後は消耗品を交換して、維持することを重点的にやりたいですね。しいていえば見えない部分ですが、インタークーラーと吸気系を替えたいなとは思っています。
――では、このクルマはS-riderさんにとってどんな存在になりますか?
今までいろいろなクルマに乗ってきましたが、これだけの年数乗ったり、距離を走ったりしたクルマはないんですよ。
そして、多くの人との出会いを作ってくれたクルマだし、自分でいろいろと手を入れたということもあって、私にとっては一番思い入れが強いです。そういう意味でもこのクルマは私にとって「相棒」というのがふさわしいかなって思います。
だからこそこのクルマは途中で手放すのではなく、最後まで乗っていきたいと考えています。
WRX S207を手にして以来、S-riderさんはこれまでのようにサーキットを走るだけでなく、カスタムにも目覚めて、自分の好みにドレスアップするようになったそうです。その結果、これまでで一番長く所有している愛車になりました。
今後もサーキット走行を楽しみつつ、途中で手放すことなく自分好みに仕上げていきたいということだったので、このクルマとのカーライフはずっと続いていきそうです!
【Instagram】
S-riderさん
(文:福嶌弘)
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