「旅するリビング」を備えた“第2の家”での優雅過ぎるカーライフ ダイハツ ハイゼットカーゴ

「クルマは仕事のツールのひとつ」で、特にこれといったこだわりがなかったという「浅郷剛志」さん。しかし、あるYouTuberとの出会いとコロナ禍の影響で愛車のDIYに目覚めると、誰もがうらやむステキな「第2の家」が誕生。妻と2人の娘と過ごすカーライフはこれまで以上の優雅な生活をプレゼントしてくれました。

そんな、浅郷剛志さん×ハイゼットカーゴのお話です。

――では、はじめに浅郷さんの車歴を教えてください

はい。最初はサンバーディアスワゴンクラシックに乗っていて、次に手にしたのが今のハイゼットカーゴです。このほかにセカンドカーとしてトールも所有しています。

――サンバーにハイゼットカーゴという車歴を考えると軽バンがお好みですか?

そうなんです。僕が当時、仕事で木工をやっていたので荷物や機材、作品を運ぶのには軽バンが適していて。サンバーの中でもディアスワゴンクラシックはレトロな感じでかわいらしかったので、最初にそれを選んだんです。

――クルマ=仕事で使うツールという感じですね。では、ハイゼットカーゴを選んだ理由は?

最初に購入したサンバーがすぐに壊れてしまったんですよね。修理に結構おカネを費やしたんですが、結局クルマは買い替えになってしまって。修理費がかさんだから予算がなくなってしまったことやデザインよりもとにかく機能性重視でハイゼットカーゴの中古車を買ったんです。

ただ、サンバーみたいなかわいらしさが欲しいと思って、購入して1年後に自分で車体のオールペンに挑んだんです!

――思い切った行動に出ましたね! それがDIYのスタートですか?

はい、今思えばこれがDIYのスタートでしたね。というのも、クラフトイベントとかに参加して、木工のかわいらしいものを作って出展していたので、せっかくなら愛車もそれっぽい雰囲気にしたいなって。

――あくまで仕事のツールのひとつだったクルマですが、これで一気に愛着が湧きましたか?

この辺りから愛着が湧いてきましたね。ただこの時からしばらくは、まだオールペンで止まっていました。今のように内装のDIYに打ち込むようになったキッカケはYouTuberの「ドキュメントさん」という方との出会いだったんです。昨年の2月ごろに仕事の関係で知り合って、お話をしているうちに自分もDIYして車中泊で旅したいと思って。それで3月ごろから本格的に自分でDIYし始めたんです。

――昨年の3月ごろというと……新型コロナウイルスが流行し始めた時期ですよね?

そうです。今思えば、これも僕がDIYに熱中するキッカケになったと思います。その頃の僕は週末になるとアウトドアのイベントとかに出展することが多かったんですが、そうしたイベントごとが全部なくなってしまったんです。それで週末の時間ができたので週末にDIYをするという感じで。

――まさにケガの功名というか……DIYは最初、どこから手を付けましたか?

始める前に「夏に娘と車中泊の旅に出よう!」という目標を立てたんです。それに合わせてまずはバンの天井に板を張って、次は家っぽくするのに床をフローリングにして、壁を作ってみようという感じで少しずつ家の空間にしていきました。
「旅するリビング」というコンセプトのもとで、仕上げていきました。

――「旅するリビング」というコンセプトについてもう少しうかがってもいいですか?

「インドア派の家族を外に連れ出したい」、そのためあくまでクルマを家の延長線上という感じで仕上げました。車内はリビングのようになるべくモノを置かないようにして、時にはボードゲームをするとか、寝っ転がるとか、家でやることの延長線上のことをしたいと考えて、壁と床と天井だけみたいな空間にしようと考えました。

――奥様や娘さんの反応ってどうでしたか?

子供たちの反応は良かったですね。小さい子って小屋とか秘密基地とか好きですよね? あのノリですね。初めて車中泊に行ったときも楽しそうで。
「こんなとこで寝るんだ!?」みたいな感じでテンション上がってましたよ。

――娘さんにとっては初めてのアウトドア体験だと思いますが、どちらへお出かけしましたか?

この時は上の娘と二人きりで行きましたが、兵庫県の香住に海水浴へ行きました。昼間は海で泳いで、夜は近くのRVパークで寝泊まりするという感じです。

――これをキッカケに色々出かけられるようになりましたか?

昨年はこの香住を含めて、高知県や能登半島にも上の娘と一緒に行きました。車中泊なので宿泊代がかからないというのもありますが、、コロナ禍で子供とお出かけできないし、何かと制約が多い生活をしていたので、クルマで移動しながら旅をするのであればいいのかなと思い、コロナ禍での理想的な旅行スタイルかなって思いました。

――ドライブで家族と言って思い出深いのはありますか?

どこだろう……近所の山の中ですかね。普段は家族4人でバンピクニックを楽しんでいるんです。僕の住んでいるところは割と田舎な方で、クルマで30分も走ればすぐ山や湖畔に着くんです。写真映えするロケーションに恵まれていますね(笑)。

――写真を拝見すると、まるでお庭みたいですね!

この写真は行きつけのところにクルマを停めて、子供が妻と竹馬の練習をしているところなんですが、結構お気に入りで。庭付きの一戸建ての日常みたいですよね? まさに「旅するリビング」というコンセプト通りで。ちなみに次女はスマホでYouTube見ていますね(笑)。

――これだけのクルマだと、周りからも声かけられたりしませんか?

最初のころはさほどなかったんですが、リアルな反応をもらうようになったのは最近ですね。9月に淡路島に行ったんですが、バンでピクニックを楽しむ人たちがたくさんいる公園があるのそこに行きましたが、その時に結構お声がけいただきましたね。中にはインスタをフォローしていただいている方もいて、嬉しかったです。

――そんな浅郷さんにとって、このクルマはどんな存在ですか?

うーん……第2の家ですかね。「旅するリビング」というコンセプトで作っているので。家族との時間を過ごせる場所になっているなと思います。僕ら家族にとってはすごく大事な存在になりました。

――ちなみに今後、このクルマでやりたいことはありますか?

今までは2列目以降のDIYをしてきて、運転席の方は特に手を付けなかったのですが、先日「7’s channnel」というYouTuberさんの動画に出演させてもらった時にお話をしていたら、運転席も手を入れたくなってきました。手始めにセンターパネルのところからやろうかなと思っています(笑)。

あくまで「仕事のツールのひとつ」だったハイゼットカーゴがいつしか、「第2の家」になるほど愛着が湧いたという浅郷さん。卓越したテクニックはもちろん、創意工夫を凝らしたDIYでこれからも家族と一緒に楽しいカーライフを送ることでしょう。

そして近い将来、運転席もバッチリ決まったハイゼットカーゴの姿が見られるかも……!?

【Instagram】
浅郷剛志さん

(文:福嶌弘)

[ガズー編集部]

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