[S耐のスーパーな人]Vol.7神谷至郎さん 「何でもできるメカニックになりたい」

さて、Vol.6のRS中春の若手のイケメンメカニック荒木颯太郎さんからご紹介いただいたのは、フィールドモータスポーツの若手メカニック神谷至郎さんです。NATS(日本自動車大学校)の同期、荒木さんから一目置かれている神谷さんに、レースメカニックになった理由、そして心境と夢についてお話を伺いました。

モータースポーツが好きなんです

──「レースメカニックになるまでの経緯を教えていただけますか?」

神谷さん
「自分は沖縄出身なんですよ。沖縄にいる時からクルマが好きで、特にモータースポーツが好きでした。高校卒業したら、内地でちゃんとクルマの勉強をしてみたいと考えてました。これについて親も反対することは有りませんでした。自分はNATS出身なんですが、理由はモータースポーツ科があったからです。NATSでは、基本的なことは勿論勉強しますが、東京オートサロンに展示するクルマ制作やスーパー耐久など様々なレース用のクルマ制作からレース現場で一人前のメカニックとしての参戦が授業です。モータースポーツはやっぱり楽しいんですよね。だから、就職先もレースガレージにしたいなと思ってました」

──「フィールドモータスポーツに就職したのは?」

神谷さん
「NATSの金井亮忠先生に紹介してもらい、何度か現場研修をさせてもらったことがきっかけです」

なんでもできるメカニックになりたい

  • フィールドモータスポーツのメカニック神谷至郎さん

    フィールドモータスポーツのメカニック神谷至郎さん

──「レースメカニックになってどうです?」

神谷さん
「FIA-F4、スーパー耐久ではスープラ、86などのメンテナンスや現場を経験してきました。レース漬けです。最初の頃は、NATSで勉強してきたものの、体力面含め全てが大変でした。今も力量はまだまだですが、軽作業については、ほぼ任せてもらえるようになってきました。自分が担当したクルマがしっかり走っているのは本当にうれしいです。時には、クラッシュやトラブルも発生しますが、それを修理して、走らせることができたりするとそれは嬉しいですし、完走、そして表彰台にのれたら、とんでもなくうれしです!忙しいですが・・・」

──「どんなメカニックになりたいですか?」

神谷さん
「自分のモットーは、どんな時もクルマをきれいに保つことです。天気が悪い時でも、できるだけきれいにする。そして、綺麗につくることです。細かいところまで、綺麗にしていると、色んな場面で、異常なこと、改善したほうが良いことなど色んなことが見つけられます。そして、自分は何でもできる、対応できるメカニックを目指したいです。もちろん、アナログな作業については完璧に。クルマを制御するコンピュータについても、ちゃんとセッティングできるメカニックになりたいんです。まだ、目標の20%ぐらいの地点です」

──「お忙しそうですけど、マイカーライフはどんな感じですか」

神谷さん
「クルマはMR2、BMWを保有しているんですけど、2台とも乗ることができないんです。MR2は学生時代から乗っているのですが、車検が切れてしまっています。BMWは故障中です」

神谷さんは真のモータースポーツ好きで、自分の担当したクルマを表彰台の真ん中に立たせたい、そのために早く何でもできるチーフメカニックになりたいという想いが伝わってきました。明確な目標があり生き生きしていたのが印象的です。

次回もお楽しみに~。

(GAZOO編集部 文:岡本淳 編集/写真:山崎真)

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